茶道の魅力、なかなか一言で説明はできないのですが、茶道を習ってみたいと密かに思っている方に参考になればと思い、私の経験を踏まえ少しずつ書いていこうかと思います。
さて、茶道の魅力として、まず挙げられることは、やはり
「無心になれる」
ことです。
私自身、茶道を習い始めたのは大人になってからで、特別な理由はなく、何となくやってみようという軽い気持ちからでした。
ですから、自分が将来教室を主宰することになろうとは想像もしていませんでしたし、正直なところ、習い始めの頃のお稽古については、ほとんど記憶にありません(当時の先生、ごめんなさい・・・)。
ただ、半年か1年経った頃には、お稽古がとても楽しみで、すでにお茶に「ハマって」いたと思います。
その理由は、最初に述べた通り、お稽古では「無心になれる」からでした。
普通に生活していれば、誰でも仕事やプライベートで嫌なことがあったり、悩みがあったりすると思いますが、茶室に来たら、一旦それらは忘れるのです。
茶室では、皆が共通のルールにしたがい、「いま、ここ」に集中し、その一期一会のひと時を享受する、それが茶の稽古ともいえるでしょう。
私たちの日常において、「無心になれる」機会はなかなかありません。
意識してそういう時間を作らない限り、いつも何かの情報を浴びせられ、脳はあれやこれやと考え続けていることがほとんどではないでしょうか。
日常の雑念を払い、無心になって稽古に集中する、その楽しさと清々しさが、茶道にはあるのです。
ということで、「茶道の魅力 その1」でした。