雨の京都、濡れ肌の美

11月22日、お弟子さんと一緒に京都へ。

今年の紅葉は美しいゾと聞いてもいたので、いつもにも増して楽しみにしていましたが、前後はずっと快晴なのに、その日だけ雨予報。

当日、やはり朝からしっかり雨。なんて私は雨女〜と残念な気持ちでまずは大徳時黄梅院へ。

しかしどうでしょう。濡れたもみじの葉、そこから今にも滴り落ちようとする雫。はらはらと美しい緑の苔に舞い落ちる赤いもみじ。。。

なんたる風情。。

スカッと晴れた青空に映える紅葉だけを期待していた愚かなわたしを反省いたしました・・・。

その後、予約していた真珠庵へ。

とんちで有名な一休さん(一休宗純 1394~1481年)を開祖とする塔頭で、6年ぶりの公開でした。

長谷川等伯画、一休さんが書いた掛け軸、侘び茶の祖と言われる村田珠光の作った庭など、貴重なものをたくさん拝見しました。中は写真撮影禁止なので、写真はありません。。

その後、引き続き雨の中、妙心寺桂春院へ。

私たち以外の人はおらず、仄暗い茶室で、雨の音と雨に濡れる紅葉を堪能しながら、お菓子とお抹茶をいただきました。

これぞ贅沢な時間・・・・・。

ところで、茶道では、竹の蓋置や釜を、表面を水で濡らして茶室に持ち込むことがあります。

それは、濡れ肌がいちばん美しいとされるからです。

もみじの絵付けをされたようなこちらの石畳も、濡らした釜肌のように、なんとも美しいです。

降り続く雨の中、秋の京都を満喫、大満足でした。

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