「日々是好日 にちにちこれこうにち(こうじつ)」
茶席の掛け軸でよく見られる禅語です。樹木希林さんがお茶の先生役で、同名の映画もありましたね。
「毎日が良い日、どんな日も良き日として受け取って生きる」といった意味があります。
これは、中国唐代の禅僧・雲門禅師のお言葉です。
雲門禅師が、修行僧たちに、「一日一日をどういう心境で過ごしていくのか」を問うたのですが、修行僧たちは答えることができませんでした。
そこで、雲門禅師自ら「日々是好日」と答えられたのです。
日々の生活においては、良いことばかりでは必ずしもなく、「日々是好日」と思って過ごすことは簡単ではないと思います。
しかし、今日という日は今日しかなく、今という時は、「いまここ」にしかありません。
そして、毎朝必ず夜は明け、太陽は上り、季節は巡り、私たちは自然の恵みを受けています。
そう考えれば、今この瞬間も、なんと有難いことでしょうか。。
当たり前の日常に感謝し、毎日がかけがえのない日であることを忘れずに、そして自我にばかり捉われないよう、たまには蛇のように脱皮して新しい自分に成長しながら^ ^、今年一年を過ごしていきたいものです。