東京国立博物館「大徳寺展~本朝無双之禅苑~」に行ってまいりました。
国宝14件、重要文化財69件と、なかなか大規模な展覧会です。
大徳寺については本ブログでも何度か触れていると思いますが、お茶の世界ともっとも関わりの深い禅寺です。
大徳寺の塔頭の一つである聚光院には、三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)のお墓があります。もちろん、利休さんのお墓も。
また、戦国時代、利休さんは、織田信長と豊臣秀吉に「茶堂」として仕えていましたが、信長、秀吉も大徳寺との関わりがあります。
たとえば、大徳寺の塔頭「総見院」は、秀吉が建立した、信長の菩提寺です。秀吉は、信長の死後、自身の権力を広く知らしめる意図もあって、この塔頭をつくったのだと考えられます。
大徳寺700年の歴史には、こうした権力者や戦国武将、天皇、一休さんといった名僧など、多彩な人物が登場してとても興味深いです。
ところで、「茶禅一味(ちゃぜんいちみ)」という言葉があります。
茶と禅は本質的には同じもの、行住坐臥、寝て起きて、掃除して、ご飯食べて、茶を飲んで・・・そうした日常生活すべてが実は修行である、といった意味です。
(ちなみに、この言葉は、大徳寺の大林宗套(たいりんそうとう 大徳寺90世 1480~1568年)が残した言葉がはじまりだそうです。)
今回の展覧会は、私にとって、この「茶禅一味」を再認識するものでした。
禅寺の「茶礼」を起源とし、大徳寺を中心とした長い長い歴史を経て、今の「茶道文化」が存在している。
あらためて、深い感慨を覚えた次第でございます・・・。
禅なくして茶の湯なし、です。
さて、上の写真は、大徳寺の山門(金毛閣)に、普段は非公開で安置されている利休像です。
こんな風貌でいらっしゃたんでしょうか・・・・。
大徳寺展は、前期と後期でほぼ作品が入れ替えられるらしいので、後期の展覧会にも行ってみたいと思います。
