2日ほど続いた雨も上がったので、久しぶりにお散歩へ。
公園には、薄桃色の花びらが幾重にも重なる可憐な椿(たぶん「乙女椿」)がいたるところ満開でした。

日本では、江戸時代に大椿ブームがあり、当時からすでに数百品種が栽培されていたそうで、そう言えば、根津美術館で「百椿図」という名品を観た記憶もあります。
ちなみに、今では、日本全国2000種以上(!)の品種があるそうです。
ところで、茶室でも、冬から春にかけて飾られる主役の花は椿です。茶人の名前を冠した品種も結構あったりします。
もっとも、茶室では、椿は開花する前の蕾のものを使うことが今では慣習になっています。
はっきりした理由は分からないのですが、「一説」には、開花した椿が花ごと落ちる様子が、「首が落ちる」ことを連想させ、縁起が悪い?とかなんとかで、蕾が使われるとか・・・。
まぁたぶん、それは本当の理由ではないと思うのですが(江戸時代ぐらいまでは開花した花が主流だったようなので)、仮に、そうした理由であったとしても、樹上で華やかに咲き誇り、そして可憐なお姿のままポトリと地面に落っこちて、今世の命を全うするなんて、むしろ潔くて美しすぎる・・と私は感じます。
自刃した利休さんの最後も、同じように潔いものだったのではと想像します(これまた諸説ありますが)。
水たまりに浮かぶ雅な椿しらべを聴きながら、戦国時代の茶人に思いを馳せるという(笑)、やっぱりこれって仏教的無常観かしらねぇ・・・・なんて考えながらの楽しいお散歩でした。
