古裂で仕覆づくり〜二人静〜

やっと、

やっと、

やっと・・・できました・・・・!

仕覆屋さんで裂地と緒を購入してから足掛け一年。

図書館で作り方の本を借りては返しを繰り返し(着手せぬ間にすぐ返却期限が来るので・・・)

結局、最後は図書館でコピーしたのですが(最初からコピーすればええのに・・・)

途中、古裂なので、針を通すと裂が裂けてしまうといった予期せぬトラブルもありましたが、

まあ、なんとかできました・・・(感無量)。

ところで、この古裂は、「二人静」と呼ばれている、名物裂の一つです。

「二人静」という名前の由来ですが、この名の能楽の演目があります。

源頼朝に討たれた源義経の妾であった「静御前」(実在した舞の名手)が、奈良吉野の山中にある神社で、ある乙女に憑依し、その乙女と静御前が二人して舞を舞うという内容です。

足利義政が、鳳凰丸紋を織り出した金襴の装束で、この能を舞ったことから、裂地の名の由来となっているようです。

歴史を感じます。

また、緒は、「光悦茶」という色名がついています。

江戸時代の芸術家・本阿弥光悦の光悦、ですね。誰がいつ付けたのでしょうか。。。

このように、多様な色や紋様に多様な名称があるのも、日本文化の特徴の一つかもしれませんね。

作り始めた時は、「プロに任せれば良かった・・・・」と内心思っていましたが、

いざ出来上がると、もう大体わかりましたし(コピーもとったし)、「また作ってみてもいいかな〜」とも感じています(^ ^)

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