いつもの散歩道に、たくさんの菜の花が咲いていました。
ところで、菜の花といえば、千利休が好んだ花と言われているのはご存知でしょうか。
表千家では、毎年3月27日に利休忌が営まれます。床の掛け軸に利休の画をかけ、まず茶湯(ちゃとう)をして利休にお茶を備え、集まった人で薄茶をいただき利休の遺徳を偲ぶ行事です。
その時に飾る花は、利休が好んだと言われる菜の花です。
菜の花の種類も様々で、食用とそれ以外とか、色々あるとは思いますが、一般的にこの時期によく見られる野に咲く菜の花は、500年前の利休の時代もほぼ同じようなものだったのではと想像します。
今年は桜も早く、桜と菜の花が同時に満開でした。
それにしても、草花は何百年も(何千年、あるいはそれ以上?)毎年おなじ姿を必ず見せてくれるわけで、自然界の営みに畏敬の念を感じます。